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宮城さんインタビュー後編

Mai’s Life Philosophy
宮城舞の人生観

Last part

Mai’s Life Philosophy
宮城舞の人生観

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JOURNAL SEP. 23. 2024

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モデルとして長く活躍を続ける宮城舞さん。2児の母となり、育児を通して感じること、 変化したライフスタイル、そしてこれからの展望を聞いた。

——10代の頃からモデル業をされていますが、仕事への向き合い方にも変化はありましたか?

「『JELLY』に出ている頃は編集さんもモデルも仲間。みんなで1つの雑誌を作り上げる感覚でしたが、別の媒体に行くと“自分個人”として戦っていかなければならない。必然的に自分自身のことを考える時間が増えて、たくさん挫折もして……。『JELLY』を卒業し てからは、精神的にも強くなった気がします」

——そんな宮城さんの内面に変化が訪れたのが30代。

「撮影が円滑に進むように早く着替えることはもちろんですが、年齢を重ねるごとにクライアントさんやスタッフさんとの関係性にも気を配るようになりました。お互いが心地よく仕事を進められるように心がけています。外見面では黒髪で白髪が目立つので、2週間に1度は美容室でメンテナンスを。トリートメントとカットを一緒にしたほうが全然違うんですよね。まつげパーマやエステなど、手を抜かずに整えることで、自分のモチベーションを保っています」

愛用の美容アイテム

「たるみやほうれい線って、首から耳、頭皮にかけてケアすると改善されると知って、去年の夏ぐらいから『ELECTRON』のデンキバリブラシを使うようになりました。毎日、2,3分やっていたら顔が引き締まって、首の疲れにも効く ! 朝、デンキバリブラシをすると目が開くんです。約20万円となかなかのお値段ですが未来の自分への投資だと思って奮発しました」



「老いや疲れの原因になる活性酸素を減らしてくれる高濃度水素サプリメント『PRIME H2』。元気に過ごすために毎日2粒は飲んでいます。疲れがたまった時に飲んで寝ると、翌朝疲れが取れていたり。肌荒れしている時に精製水に浸してパックをすると、毛穴がキュッと引き締まる ! 私にとってなくてはならないサプリですね」

——長年ずっと変わらずにスタイルをキープする秘訣とは?

「いままでヨガやランニング、パーソナルトレーニングなど、さまざまな試みをしてきましたが、特にピラティスには効果を感じています。自分の体と向き合うことで体型をキープしやすくなって、精神的にもスッキリ。体型が整っていると、洋服を着る時にも自信が 持てますし、何事も前向きになれるので月に2回は必ず行くようにしています。
元々ストイックなタイプということもありますが、周りから求められる人だけが選ばれる世界。求められ続けるためには、自分自身もちゃんと進化していかなきゃいけない。常に求めている自分であり続けたい。何もしないことが嫌なんです」

——同じ場所で停滞するのは苦手で、自分を追い込むのが好きと語る彼女の原動力は“自分が求めている自分であり続けたい”という気持ち。そして、興味が湧いたら「とりあえず、やってみよう」の精神で飛び込むことを大切にしているそう。

「若い時はめんどくさがり屋で、何もしなかったんです。でも、20歳過ぎた時に初めて太ってしまって、ダイエットして。25歳くらいから肌も体型もやらないと無理だということに気づいて、きちんとケアするようになりました。美容も運動も気になったら、とりあえ ずやってみる! 準備をしておけば、絶対にチャンスはある。そのチャンスを逃さないようにしたいなと思って」

——ずっと順風満帆に感じますが、もがきながら試行錯誤を繰り返しているんですね。

「20代の頃は人目を気にしたり、こうやったらみんなはどう思うかな?そういうことを結構気にしていたんですけど、やっぱり最終的には人は人! 一度きりの人生だし、周りを気にせず、自分の人生を楽しもうというマインドになりました。きっと2人目を産んで子育ても慣れてきて、今、心に余裕がある状態だからかもしれませんね。出産して母になると強くなるし、強くならないとやってらんないじゃないですか(笑)」

——環境や生活の変化を柔軟に受け入れ、無理なく今を楽しんでいる宮城さん。朝のリラックスタイムにお香を焚いて時には息抜きも。

「朝、お香を焚いて部屋を浄化すると気分がはれて、いい気分転換になるんです。自分の自信にもつながりますしね。最近は引越しもしたので、インテリアや収納を見るのにもハマっています。限られたスペースをどうやったらすっきり整えることができるかを考える時間が至福!」

——子育てとは何かを尋ねたとき、返ってきたのが「いい意味で力を抜くこと」。

「子どもが生まれてからはルーティーンを作ろうとしてもうまくいかないことが多くて、イライラすることもあったのですが、完璧なんて無理ということに気づいたんです。潔く諦めて、手を抜くところは抜いてもいいって。その日のうちに洗濯物を畳まなくたって誰も困らないし、家が汚くても誰も怒らない。いい意味で肩の力を抜いて育児ができるようになったのは、大きな変化でした」

——自分もちゃんと満たしてあげなければいけない。「できないことをマイナスとして捉えるのではなく、プラスに考えるのも大切なこと」とほほえむ。

「以前の私ならきちんとできない自分に対して自己嫌悪に陥っていたけれど、忙しい時は週3外食したっていいし、Uber頼んじゃおう!みたいな日があってもいい。その方が子どもたちとゆっくり話をしながらご飯が食べられるし、子どもたちも嬉しそうなんですよね」

——子どもたちの笑顔が幸福感で満たされる日々。でも「自分の人生を楽しむことも大切」と続けた。

「時には子どもたちをシッターさんに預けて、友人とご飯に行ってもいい。家族のためだけでなく、自分のためだけに時間を使うことも大事なこと。自分自身を大切にすることで、子どもたちにもやさしく接することができる。自分の機嫌は自分でしか取れないからですね」

——そんな宮城さんが思う、理想の女性像とは?

「うーん、難しい質問ですね。でもやっぱり自分の機嫌を自分でとっていて、楽しそうな女性ってきれいだなと思います。年をとればとるほど、ホルモンバランスで精神が乱れるのがこわいけれど、自分の機嫌の取り方は習得していきたいですね」

——子どもを思いやる気持ちと自分自身の幸福を両立させる、宮城さんの生き方。彼女の言葉からは、家族の幸せと自己の充実が両立する秘訣がうかがえる。最後に今後の夢やビジョンを聞いた。

「今年で36歳。PMSの症状が以前よりも強く感じられるようになり、女性の体についてもっと詳しく学んでみたいと思うようになりました。女性として、いつまでも美しく、楽しくいるために。10 月に発売予定のフェイスパックもそうですが、将来的にはファンの皆さんに喜んでいただけるようなプロダクトを提供したい。今はそれがひとつの目標です」

Photographer/choppachopper
Hair & Makeup/Ken Nagasaka
Model/Mai Miyagi
Text/Yukari Kawaguchi