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FREE YOURSELF

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JOURNAL FEB. 14. 2025

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ファッション界で確固たる地位を築き、ディレクターとしてもその活動の幅を広げ続けている有末麻祐子さん。彼女がどのように仕事に向き合い、どんな方法でエネルギーを充電しているのか、そしてこれからの夢を聞いた。

——まわりを明るくする笑顔と陽気なトークで取材中も場を和ませる一方、仕事に対しては常に全力投球。それは、撮影中に洋服の魅せ方を試行錯誤している姿にも表れていた。

「ファッションモデルの魅力の一つは、毎回異なるヘアメイクや衣装、撮影場所で新しい発見があること。でも、最も大切なのは自分が主役ではなく、あくまで商品が主役。現場では誰が偉いということはなく、カメラマンやヘアメイクさんとみんなでひとつの作品を作り上げていく。このチーム感が大好きで、毎月仕上がった雑誌を見るのが本当に楽しみなんです」

——とはいえ、10代の頃は、洋服の見え方よりも自分の顔が可愛く見えるかに意識が向いていたこともあったのだとか。

「あるとき、撮影中にカメラマンさんから"横になったとき、洋服の見え方が少し微妙だね"と言われたことがあって。その言葉に納得したんですよね。というのも、当時の私は身長166cmで体重47kgと薄っぺらかった。洋服をうまく着こなせていなかったんだと思います」

——それからというもの、洋服がどのように見えるかにより関心が向くようになり、体重を少しずつ調整していったそう。

「無理に食べようとしたわけではなくて、好きなものを好きなだけ食べて体重を増やしていきました。でも、30代に入ってからは食べた分がきちんと体に反映されるので、しっかりとケアするようにしています。
そのひとつが自炊。現場ではお弁当や外食が多いので、家ではできるだけ自炊するようにしていて、野菜中心のメニューに少しだけお肉を加えるのが定番ですね」

愛用の調味料やうつわ

「調味料にもこだわっていて、直接、口に入れるものはなるべくオーガニックのものを選んでいます。特に愛用しているのはこの3つ。10年以上前、初めて海外のオーガニックスーパーを訪れた時に現地のコーディネーターさんからおすすめされたもの。『iHerb』でリピートしています」

「料理をするようになって、自然とうつわにも興味がわくようになりました。最近は四角形のスタイリッシュなうつわを愛用していて、(左)信楽焼の大原拓也さんの作品がお気に入り。益子焼の根岸竜馬さんの黒い器(中)や、中川直人さんの器(右)も愛用しています。それぞれのうつわが食卓を引き立ててくれて、料理をもっと楽しくしてくれるんですよね」

——食事面だけでなく、ピラティスやボクシングを取り入れたトレーニングやエイジングケアも怠らないのが有末流。

「30歳を超えてからは、顔だけでなく頭皮をしっかりほぐすのが大事! 愛用しているのはTWICEのサナちゃんも御用達という『フィリミリ』のフェイス&ボディ マッサジャー。力を入れなくてもしっかり圧がかかる構造で、顔のむくみや首肩のコリ、頭の疲れなど全身に使えるのがポイント。ヘアメイクさんの間でも愛用している方が多いんですよ」

「頭皮の筋肉を効果的に引き上げてくれるスカルプケアマシーンも手放せません。なかでも『クルールラボ』のゾーガンキン スカルプは、自宅でも本格的なスカルプケアができると話題のアイテム。夜寝る前や時間がある朝にささっと使っています」

「撮影前に山口ビューティーメソッドのブラシ型美顔器『INAZUMA』を使ってケアすることも。特に耳の下を刺激して、顔を引き上げるように意識しています。これがすごく効果的で、使ったあとは顔まわりがすっきりするんですよね」

「目尻のシワには『アクシージア』の目もと特化型の美顔器を。弱・中・強の3段階のEMSモードがあり、使い方も簡単。低周波EMSによる肌の引き締めと温熱機能でじんわり温かく美容効果を高めてくれます」

「『CLASSY.』や『Oggi』でお仕事をさせていただくようになってからは、姿勢や立ち方、首の角度などにも気を使うようになりました。携帯のアップデートと同じで、自分自身も常にアップデートし続けないと選ばれない仕事ですから」

——驚くほどのバイタリティやエネルギー。一体、それはどこからやってきているのだろう。

「それはきっと、ちゃんとプライベートを充実させているからなんでしょうね。特に30代になってからは、仕事だけに固執するのではなく、プライベートの時間もどれだけ大切にできるかが仕事のパフォーマンスに繋がることを実感しています。気持ちの部分って誌面からも伝わると思うので、読者の方にはハッピーを感じ取ってもらえたら嬉しいですね」

——オフの時間には、自分の好きなことにどっぷりひたり、エネルギーを充電しているのだとか。

「昨年、女友達と初めてヨーロッパに行ったんです。新しい視点で物事を考えるようになれたし、何より心がデトックスされるような感覚がありました。旅行がこんなにも心に効くなんて、もっと早く気づけばよかった!
今後はもっと旅行の時間を増やしていこうと決めました。リフレッシュできる時間をしっかり持つことで、また次の仕事に向かってエネルギーを注げるんですよね」

——仕事とプライベートのバランスを保ちながら、常に進化を続けている有末さん。最後に、今後の夢やビジョンを聞いた。

「モデルという仕事が大好きなので、40・50代、おばあちゃんになってもずっと続けていたいと思っています。ただ、一つのことに絞ってやるというよりはディレクション業にも興味があり、モデル業と掛け合わせて、相乗効果を生み出すのが理想ですね。
洋服を作る大変さを知っているからこそ、モデルとしてそれを魅せる重要性も分かりますし、両方の視点から見ることで、より良いパフォーマンスができる。これからも、洋服のディレクションを通じて、モデル業をもっと深く追求していきたいと思っています」